野田 雅生

野田 雅生

経 歴

昭和28年4月 東京生まれ
昭和51年3月 早稲田大学法学部卒業
昭和63年4月 林田・柏木・田澤法律事務所(当時)入所 弁護士登録(40期)
平成 3年 4月 野田純生法律事務所(現野田総合法律事務所)に移籍
平成 3年 8月 米国州立ジョージア大学ロースクールに留学。LL.M取得
平成 5年 9月 帰国後、当事務所パートナー就任
平成10年 4月 代表パートナー兼所長就任
平成16年4月 東京地方裁判所民事調停委員就任
平成18年 4月 第一室代表就任
平成21年 第二東京弁護士会副会長就任

これまでの主な取扱業務

  • システム開発に関する諸問題(契約、著作権、損害賠償訴訟)
  • 航空機事故を含む交通事故の損害賠償請求訴訟(運行会社、製造者)
  • 工事請負に関する諸問題(契約、建築紛争、訴訟)
  • 企業における事故対応(損害賠償、刑事、労働安全衛生)
  • 商事関係の法律相談、意見書作成業務(法令遵守、役員の責任・親子会社間の問題等)
  • 株主総会指導(議案・参考書類等の作成および総会の運営)
  • ライセンス契約、技術援助契約、合弁契約等の作成・検討
  • 英文契約書のチェック、英文リーガル・オピニオン(外債、海外投資案件)の作成
  • 土地の相隣関係、地中埋没物を巡る諸問題
  • 一般民事(不動産明渡、貸金返還請求、ゴルフ会員権、相続、離婚)
  • 上場企業の社外取締役
  • 東京地方裁判所民事調停委員(建築・コンピュータ紛争専門)

ご挨拶

経験してきた業務

初めて就職した事務所が渉外事務所でしたので、当初は英文での仕事(契約書、意見書など)が半分くらいありました。そのご縁から、ロースクールへ留学しました。
帰国後は日本語での業務が中心となりましたが、全期間を通して、エネルギー(ガス・電力会社)や運輸(旅客鉄道会社、航空会社)、医療といった公益性が高く、世の中のインフラをささえる企業・組織の仕事が多かったと気づかされます(電力や航空関係は最初の事務所でのご縁でした。)。また、東京地裁では、20年にわたり、建築紛争・コンピュータ紛争などの専門部で調停委員を務めさせていただき、第二東京弁護士会では副会長職も拝命いたしました。

案件としては、若いうちは、離婚や相続という家事事件から独占禁止法・労働事件・著作権などまで、できると思える限り何でも幅広く扱ってきました。しかし、徐々に専門分野が収斂されていき、案件名としては損害賠償請求案件が多くなったことに気づきました。エネルギーや交通運輸に関連する事故などでは、メーカーの製造物責任、機器設置や管理の責任、サービス供給者の保安責任、運行会社の責任、現場作業者や周囲への安全配慮責任など、多くの問題が損害賠償請求という形で現れました。また、システム開発や建築瑕疵、道路・敷地下の地中埋設物を巡る紛争も数多く扱ってきました。

会社法関連では、株主総会運営における適法性、妥当性、役員の善管義務や忠実義務(特に利益相反)に関するご相談が多くありました。上場企業の社外取締役・監査役、財団法人の監事などの経験からは、経済や社会の動きを見ることなしに法的判断は下せないことを学ばせてもらいました。

抱負、心掛けていること

今、心掛けていることは、「恩返し」です。まずは、長くお世話になったクライアントに対して、自分の専門分野を中心に、どういうお手伝いができるかを考えています。専門分野で培った自分なりの考えを、先輩方から受け取ったバトンを渡すように、弁護士、企業の法務担当者を含め、後に続く人達に伝承することも恩返しかと感じています。
他方、破産関係、M&A、知的財産権など専門外の案件や、若い弁護士も多く対応している家事事件、交通事故などについては、当該分野に相応しい弁護士を紹介するようにしています。「私、失敗しませんから。」などとドクターXのようなことを言っていると、足をすくわれかねません。年寄りの冷や水……。加齢に謙虚に対応することも心掛けていることです。

恩返しといえば、上記の通り長年にわたり東京地裁の調停委員を務めさせていただいておりますことも、自分を育ててくれた司法研修所およびそこでお世話になった法曹諸先輩方への恩返しと考えています。もうすぐ卒業ですが、話し合いによる解決を目指して民事調停の普及のお手伝いすることも恩返しと思っています。